この提案は、主に女性を中心に諏訪でレジデンシー/ワークショップと会議を開くことでしたが、コロナのため全てのイベントはオンラインで行います。


諏訪と女性ということ

概念の中心としての諏訪: 諏訪は日本の中央に位置し、約4000年前は縄文文化の中心地であり、その精神性は環境と深く関わっています。諏訪神社は、日本で最も古い神社の1つですが、その起源は、国家神道、国家の誕生以前にあります。また、諏訪は「万物の消滅」を提唱した概念芸術家松澤宥が生涯住んだ場所です。


なぜ女性に焦点を当てるのか: 他の古代文化と同様、縄文時代の土偶や土器図象は生殖·再生産を表現した女性の身体を特徴としています。 「女神としての女性」のイメージは、1970年代にフェミニスト·アーティストによって頻繁に使用されましたが、その本質主義、母性の強調、自然と女性の同一視は、過去日本において女性が「国家の母」として帝国主義戦争に動員されたことへの反省とともに批判されました。

したがって、私たちはスピリチュアリズムと女性の身体との関係を注意深く批判的に再考する必要があります。古代のスピリチュアリズムの可能性と、女性の身体によって表されるその循環的な時間と空間を放棄することなく、本質主義とナショナリズムに抵抗するさまざまな解釈と表現を模索する必要があります。


議論と実践

スピリチュアリズムと女性性は、まず女性自認の人々によって議論され、実践されるべきだと考えます。これまで女性イメージ表象についての議論のほとんどは男性のオーソリティによってなされてきました。実際、縄文女性図像を研究している学者のほとんどは男性です。彼らの学識には深い敬意を払いますが、実際に今生きている女性の現在につながらないもどかしさがあります。スピリチュアリズムは女性の日常の生産·再生産労働(しばしば「女性のケアワーク」と見なされるもの)と深く関係していますが、それはしばしば見過ごされ、隠され、取るに足らないものとして沈黙を余儀無くされてきました。これらを多角的に議論し、またワークショップでは、手仕事を通して女性の経験や思いを共有し、分析する場を作ります。

そしてこれらの議論と実戦から、「我々はいかに今後のの世界を変えるためにスピリチュアリズムをラディカライズできるか?」を考えます。

嶋田 美子